未経験からの電験三種(第三種電気主任技術者)合格への道
はじめに
こんにちわ。
2022年上期において、電験三種に合格しました!
今回は私が電験三種を取るために行ったことについてまとめます。
私の状況をまとめておくことによって、
これから電験を取りたい方や、今勉強を頑張っている方のベンチマークとなれば幸いです。
私のスペック
まず私のスペックです。まとめると以下のような感じです。
4年制大学卒
機械工学専攻
メーカー勤務
FA関係の電気を触り始めて5年くらい(2021年現在)
これまでに電験に取り組んだことはなかった。
(特別目立ったものがない...)
第三種電気主任技術者とは
第三種電気主任技術者とは、
ざっくりいうと大型建物の電気設備の保安監督業務に従事できる資格です。
2022年より試験が年2回となり、8月と3月に試験が実施されます。
試験は4科目で構成されており、理論、電力、機械、法規があります。
毎年変動はあるものの、各科目60点以上で合格となります。
科目合格制度というものが採用されており、
合格した科目がある場合には、5回分だけ該当科目の試験が免除され
残りの科目を合格することで試験合格となります。
1年目の取得状況
1年目の取得状況としては2科目合格となりました。
取得科目は下記の通りです。
理論 → ×不合格
電力 → 〇合格
機械 → 〇合格
法規 → ×不合格
1年目でやったこと
まとめると以下のようになります。
勉強を始めた時期
4月初旬
方法
各科目の過去問10年分を1ヵ月ごとに勉強
4月:理論、5月:電力、6月:機械、7月:法規、8月:各科目で苦手なところ
試験後は年末くらいまでおやすみ
1日の勉強時間
4時間程度、1日のうちに1年分の過去問を2~3通り解く。
感想
理論、法規に関しては範囲が広く、1ヵ月でこなすのは難しいと感じた。
過去問を解くのは手っ取り早く試験内容に慣れるには有効だった。
1年目で使った本はこちら
みんなが欲しかった!電験三種の10年過去問題集
2年目でやったこと
勉強を始めた時期
12月初旬
方法
未取得科目を教科書で勉強したのち、付属問題集を解く
解き終わったら過去問に挑戦
21年12月:理論基礎、22年1月:法規基礎、2月:理論基礎、3月:法規基礎
4月理論過去問、5月法規過去問、6月理論基礎、7月法規基礎、8月理論&法規過去問
1日の勉強時間
2~3時間程度、1日のうちに教科書を1ジャンル分勉強したのち、勉強したジャンルの問題集を2~3通り解く。2週目以降は1日1ジャンル分の問題集を解く。過去問は毎日1年分を実施。
感想
過去問だけだと難しく感じる内容も、基礎を習得していく過程で納得しやすくなった。基礎を勉強した後、過去問を解くといくらか簡単に解ける問題も増えていた。とはいえ基礎の方が問題の幅が広いので過去問は実力チェックのような扱いで使う方が良さそうだと感じた。
今思えば過去問を三年分やって試験問題を体感した後、教科書&問題集に取り掛かる。教科書&問題集が8割程度解けるようになったら過去問の続きをやっていくといった流れの方が効率が良かったかも?と思っています。
使っていた本はこちら
みんなが欲しかった!電験三種理論の教科書&問題集
みんなが欲しかった!電験三種法規の教科書&問題集
私は科目合格済みの為、電力と機械のシリーズは持っていないのですが、
未取得の人には以下もオススメです。
みんなが欲しかった!電験三種電力の教科書&問題集
みんなが欲しかった!電験三種機械の教科書&問題集
そもそも数学がよくわかんない
過去問や教科書を見ていても計算がよく分からんって人もいるかと思います。
本シリーズにはその前準備となるものもありますのでこちらも参考にするとよいかと思います。
すぐに取り掛かりたい人は"オリエンテーション"部分や"入門講義"部分はいったん飛ばして
"電験のための数学"部分を見てみるとよいかもしれません。
みんなが欲しかった!電験三種合格への初めの一歩
まとめ
電気主任技術者は工場の電力をつかさどる非常に重要な資格とされていますが、
今後、現資格保有者の定年退職が進み、2030年頃には2000人以上不足するとされています。
それだけ需要のある資格ということでとっておいて損はないはずです。
全員が全員、この方法でやるとよいというわけでもないかと思います。
ただ勉強方法で迷っている方、迷っているのは時間がもったいないです。
電験三種に挑戦してみませんか?