【電気回路】PLCの命令って他にどんなものがあるの?
こんにちは、Manbaです。
電気回路を理解したいけれど、なんかとっつつきにくいしやる気にならないなんて事ありませんか?意味不明な記号が並んでいたり、どんな風に繋がっているのかよくわからなかったりしますよね。
でもそんなものが分かるのは賢い人に任せて、まずはざっくり「こんな感じかな?」くらいまで見れるようになりませんか?
【第八回目】の記事はPLCの命令についてもう少し紹介します。
a接点、b接点、リレーの他に接点は?
接点自体はたくさん種類がありますが、補助リレー、カウンタ、タイマについて紹介します。補助リレーは回路が複雑にならないようにするため、カウンタは回数に応じて回路を動かしたいとき、タイマは時間に応じて回路を動かしたいときに使用されます。
例としてPLCのX1にa接点のスイッチ、Y1にモータを接続したものを使用します。
補助リレーってなに?
補助リレーはプログラムの内部でのみ有効なリレーです。「M」で表され、その後に番号が続きます。普通のリレーと同じような使い方ができます。
動作を図で説明します。今回は補助リレーを使用してスイッチがONした時にモータをONにしたいとします。まずX1のa接点にM0のリレーを繋げます。次にM0のa接点をY1のリレーに繋げます。こうすることでX0がONした時にM0もONになり、M0がONになったのでM0の接点がONになり、Y1もONになるという動作になります。
実はX1のa接点とY1のリレーを繋げても同じ動作をするのですが、X1だけでなく他の入力も使うとか、組み合わせた接点を何回も使う必要がある場合などに、条件をひとまとめにする意味合いで補助リレーを使います。
カウンタってなに?
カウンタは導通した回数を数えていき、設定された回数に到達するとONになる接点です。「C」で表され、その後に番号、そのあとに「K〇〇」といった形で回数が表されます。
動作を図で説明します。
スイッチが10回押された時にモータをONにしたいとします。X1のa接点にC0K10のリレーを繋げます。次にC0のa接点とY1のリレーを繋げます。こうすることでボタンが10回押されたらC0の接点がONになり、C0がONになったのでC0がONになり、Y1もONになるという動作になります。
実はこのままだとカウントされていくのみで回数がリセットされないのですが、RSTという命令があって回数のリセットもできます。少し込み入るので本記事では詳しくは説明しないものとします…。
タイマってなに?
タイマは導通する時間を数えていき、設定の秒数に到達したらONになる接点です。「T」で表され、そのあとに番号、そのあとに「K〇〇」といった形で時間が表されます。時間に関しては0.1秒単位が一般的です。例えば「K10」とすると「1秒」、「K100」とすると「10秒」です。
動作を図で説明します。
ボタンを押し続けて1秒後にモータが動いて欲しいものとします。X1のa接点にT0K10のリレーを繋げます。次にT0のa接点とY1のリレーを繋げます。こうすることでボタンが1秒押されたらT0の接点がONになり、T0がONになったのでT0のa接点がONになり、Y1もONになるという動作になります。
タイマはONし続けていないと秒数を数えていかず、一度ONになったとしてもスイッチから手を離してしまえばまたOFFになります。
まとめ
今回は命令について補助リレー、カウンタ、タイマを紹介しました。
補助リレーは条件をまとめるもの、カウンタは数を数えるもの、タイマは秒数を数えるものとなります。第一回からご覧いただいている方に関しては、ここまで理解できれば回路を読む下準備ができたといってもいいと思います。よく分からないものもあるかと思いますが、一度実際の回路を見てみるのもいいでしょう。
以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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